「うちの子で幸せだね~」、「ずっと一緒に年取っていこうね~」
みかんは、ずっと一緒だと思っていました。
でも、1年前の5月21日、いなくなったのです。
天気のいい日曜日でした。
夫は、2階のみかんがいる部屋の、ベランダを掃除していました。
みかんは、家の中で放鳥中でした。
夫から「みかん、見ててね。」私は、そう言われたと思います。
でも、私は1階にいたのです。
みかんの部屋のドアは開いていました。そして、ベランダの窓も...。
大好きな夫がベランダにいたので、みかんは、ベランダのほうへ飛んで行ってしまったのです。
そして、夫の肩にとまり、 ベランダの手すりへ、 そして、青空へ。
2階から、夫の叫び声が聞こえました。
大急ぎで、外に出ると、とても高い空で、円を描いて飛ぶ様子が見えました。
夫が、口笛を吹くと、返事するピーッという鳴声が、小さく聞こえます。
何回か繰り返しましたが、小さな白い姿は、青空と同化し、やがて見えなくなっていきました。
二人で、手分けして、周辺の公園、林などを探しましたが、見つけられません。
警察、保健所に届け、新聞の情報欄に掲載を依頼、ネットの迷鳥掲示板2つにも投稿しました。
チラシを作り、動物病院、ペットショップ、コンビニへ、掲示もお願いしました。
新聞に掲載された日、1本の電話がありました。
「〇〇スーパーの電柱にインコ預かっています。という貼紙がありましたよ。」
大急ぎで行ってみましたが、居なくなった日が、もっと前の日付でした。
大あくび
臆病なみかんが、どんなに怖く、つらい思いをしているかと思うと、かわいそうでたまりませんでした。
夫が泣く姿を、初めて見たような気がします。
そして、自分たちの不注意で、こんな事を引き起こしてしまったという罪悪感で、眠ることができなくなり、しばらくそんな状態が続きました。
7月初め、警察から電話がありました。
一般の方から「ある場所の電線にインコがいる、新聞に出ていた鳥ではないか、連絡してあげて」と電話があった、とのことでした。
まだいるだろうか、7月なので違う子ではないだろうかと思いながら、聞いた場所に行ってみましたが、もういませんでした。
どこかの家のベランダに入り、助けてもらったかもしれない、誰かの肩にとまり、保護されたかもしれない。きっとそうだ。
私たちは、そんな風に考えながら、少しずつ少しずつ、日常生活に戻っていきました。
お父さんと居眠り
みかんがいなくなって、ちょうど1年になります。
みかんのことは、終生忘れられないでしょう。
私たちは、みかんを心に刻みながら、また、オカメインコと暮らしたいなぁと、思い始めています。
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