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よくBSなどで、昔の映画やドラマを放送してますよね。
すっごく古い70年前の白黒映画とか
自分が10代の頃に観たホームドラマとか。
けっこうハマってしまって
世界的に評価が高い映画なので
観てみるか~と軽い気持ちで見始めました。
すると、初っ端から
隣家の奥さんが、通り掛かりに
主人公夫婦に窓越しに声をかけてくるのですが
その会話が、なんとも優しくて癒される感じなのです。
夫婦は、尾道から東京の子供達に会いに出かける準備中なのですが
隣家の奥さんが「今日お発ちですか」
「お楽しみですね、東京じゃ皆さんお待ちかねでしょう」
「立派な息子さんや娘さんがいてけっこうですね~
本当におしあわせですね~」
「気を付けて行ってきてください」
「しばらく留守にしますんでよろしくどうぞ」
「せいぜいごゆっくりと」
「いいあんばいにお天気も良くて」
「お気をつけて行ってきてください」といった会話が
尾道のゆったりしたていねいな美しい方言でされるのです。
これを聞いて、なんだか少しカルチャーショックを受けました。
隣の人と、こんな丁寧な思いやりのある会話ってしたことあったかなと。
時代なのか、小津映画の特色なのか
夫婦を演じる笠智衆さんと東山千榮子さんの優し気な雰囲気なのか
なんだかすごくいいなぁ~癒される~と思ったのでした。
そして、なんといっても原節子さんがいいですね~。
じっくり見たのは初めてだったのですが
この夫婦の亡くなった息子の嫁という役柄で
実の息子、娘よりも思いやりをもって義理の両親に接する
優しく美しい嫁を演じています。
原節子さんの言葉づかいも美しくていねいで
耳にうれしいというか
聞いていてうっとりするような感じがします。
今は使わないような
「お母さま、いたしましょう」
「どうなすったの」
「ごきげんよろしゅう」などの言葉が
原節子さんのきれいな声や雰囲気と合っていて
とても自然に聞こえるのです。
70年前の日本の暮らしぶりも見えて
今とは比べ物にならないくらい
不便ではあったんでしょうけど
ていねいでゆったりとした時間が流れる
いい時代だったんだなぁと思いますね~。
70年前というと自分の父母は10代だったんだなぁとか
自分なんて生まれるずっと前の
それこそ何もない、無だったんだなぁなんて思ったりもするのです。
単に、昔の映画がおもしろいというだけでなく
何十年も前のこの時代は、自分はどうだったんだろう?と
過去をさかのぼって考えるようになってきています。
ドラマもそうです。
今「心」というドラマが再放送されていて
高校時代に観ていたので懐かしくて
あ~青春時代だった~トシちゃんでてる~なんて
当時の自分を思い出しながら観ています。
昭和55年、43年も前なんだ~と思いつつ。
このことを夫に言ったら
老化現象の1つだと言われました(笑)
そんなことないよ~と言いながらも
密かにそうかもしれないと思ったりもするのです。
まぁいいですよね~。
今と昔、両方楽しめる年齢なんだから~(笑)
といいつつも、取り残されないように
今の時代も思いきり楽しみたいですね!
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